2011

2011年(平成23年)<大正100年>  

・(1月09日)英の映画監督 ピーター・イェーツ(81)、死す
*監督作品「大列車強盗団」(1967) 、「ブリット」 (1968) 、「ジョンとメリー」 (1969)、「ホット・ロック」 (1972) 、「エディ・コイルの友人たち」(1973) 、「またまたおかしな大追跡」 (1974)、「ザ・ディープ」 (1977)、「ヤング・ゼネレーション」 (1979)、「目撃者」 (1981) 、「ドレッサー」 (1983) 、「哀愁のエレーニ」 (1985) 、「容疑者」 (1987) 他

・チュニジアでのジャスミン革命(1月)は、フェイスブック、衛星放送、イスラム教の合同礼拝等を武器・機会に民衆パワーで「アラブの春」として大きなうねりに
*題材映画「ボーダー~戦火のシリアを逃れて~」(アレッシオ・クレモニーニ2013)、「タワルガへの道~アラブの春の影で~」(アシュラフ・アル・マシュハラウィ2013)
○チュニジア:ジャスミン革命 モハメッド・ブウアジジの焼身自殺を機に反政府デモ 軍部の離反により、腐敗や人権侵害が指摘される23年間のベン・アリー長期政権が崩壊(1月14日)
○リビア:リビア内戦(2月15日~)反カダフィ大佐デモ、NATO軍の空爆と反カダフィ派の攻勢(リビア国民評議会等)の末、首都トリポリ陥落(8月24日)、カダフィ死亡・リビアの独裁政権消滅(10月23日)
○アルジェリア:反政府デモ アブデルアジズ・ブーテフリカ大統領、1992年以来発令されていた非常事態宣言を解除(2月24日)
○モロッコ:国王(ムハンマド6世)の権限縮小を盛り込んだ新憲法の制定を要求するデモ(2月20日)改憲、総選挙、新内閣発足(2012年1月3日)
○エジプト:大規模な反政府デモ ムバラク大統領、エジプト軍最高評議会に国家権力移譲(2月11日)軍政・ムスリム同胞団への批判も 2012年大統領選が行われた
○ヨルダン: アンマンで大規模な反政府抗議運動 穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」などの参加 サミール・リファイーイー内閣総辞職(2月1日)
○レバノン:2月以降、政権批判デモ ヒズボラの武装解除を求めるデモ(3月)、デモに対し政府は賃金の40%増を約束
○シリア:アサド強権的独裁政権に対し、大規模な民主化要求運動(4月15日)その後、内戦状態 政府による無差別弾圧により死者多数 クルド人の地ロジャヴァで「ロジャヴァ革命」
○サウジアラビア:2月中旬以降、少数派シーア派のデモ 内務省の警告発令 自由青年同盟が「怒りの日」(3月11日)設定し、政治改革要求デモ
○クウェート:事実上のサバハ家独裁政権への反政府デモが2月以降起きている 11月には国会乱入、28日には内閣総辞職
○バーレーン:反政府デモ(2月14日)湾岸協力会議、合同軍「半島の楯」を派遣し反政府デモ抑え込み、3月中旬から2ヵ月半非常事態宣言 デモへの回答として政治犯の一部開放やハマド国王による経済的譲歩が実行
○オマーン:反政府デモ(2月27・28)反政府デモ 政府による様々な改革が進行
○イエメン:反政府デモ サーレハ大統領、次期大統領選不出馬・不世襲を表明(33年間に及ぶ独裁政権下の行為への恩赦(追訴免除)が条件)(2月2日)、湾岸協力会議(GCC)の調停、暫定政権発足(12月10日)、暫定大統領選(2012年2月21日)

・(2月22日)12時51分、ニュージーランドのカンタベリー地方でM6.1の地震 日本人28人を含む185人が死亡(クライストチャーチ地震或いは、ニュージーランド地震)


・(3月11日)14時46分 東北地方太平洋沖地震M9.0 規模で阪神大震災の1450倍 余震相次ぐ 死者15881人・行方不明者2668人の大惨事に 3月12日には、長野県北部地震M6.7 3月15日には、静岡県東部地震M6.4と誘発地震続く
 大地震の直後、東京電力福島第1原発に大津波が襲う 原発の全電源は喪失されており、メルトダウン、水素爆発が相次ぐ深刻な事態に 「東日本大震災」は、規模、放射能汚染の深刻さで国内外に衝撃を与えた 経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会は、4月12日、国際的な事故評価尺度で「深刻な事故」にあたるレベル7に引き上げた
 米海軍「トモダチ作戦」原子力空母「ロナルド・レーガン」に乗船していた約5000人の水兵たち(ピーク時には2万人が参加)東北地方沿岸の海域で被災者の捜索や救援物資の輸送など約80日間にわたる救援活動
(2014年2月6日)東電が米軍に福島第一原発の事故で放出された放射性物質の降下範囲などを正しく伝えず放射能被爆による被害を受けたとして、「ロナルド・レーガン」の乗組員ら東電に対して(日本政府との共謀を主張せずに)損害賠償(金額は未特定額)などを求める訴訟
*題材映画「大津波のあとに」(森本修一2011)、「槌音」(大久保愉伊2011)、「311」(森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治1911)、「ヒミズ」「希望の国」(園子温2011.2012)、「無常素描」「季節、めぐり それぞれの居場所」(大宮浩一2011.2012)、「子どもたちの夏 チェルノブイリと福島」(田野隆太郎2011)、「青いソラ白い雲」(金子修介2011)、「No Man’s Zone 無人地帯」(藤原敏史2012)、「JAPAN IN A DAY」(リドリー・スコット2012)、「friends after 3.11」(岩井俊二2012)、「立入禁止区域・双葉~されど我が故郷~」(佐藤武光2012)、「先祖になる」(池谷薫2012)、「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」(飯田基晴2012)、「核の傷 肥田舜太郎医師と内部被曝」「ヒロシマ、そしてフクシマ 」(マーク・プティジャン2012.2015)、「朝日のあたる家」(太田隆文2013)、「グランド・セントラル」(レベッカ・ズロトウスキ2013)、「Fukushima 50」(若松節朗2020)他

・(3月23日)英の女優 エリザベス・テイラー(79)、死す 7人の相手と8回結婚 生涯を通じ一貫して人道活動に献身 豊富な資金援助を行いHIV関連の基金を創設

・(4月09日)米の映画監督 シドニー・ルメット(86)、死す
*監督作品「十二人の怒れる男」(1957)、「蛇皮の服を着た男」(1959)、「夜への長い旅路」(1962)、「質屋」「未知への飛行」(1964)、「約束」(1969)、「セルピコ」(1973)、「オリエント急行殺人事件」(1974)、「狼たちの午後」(1975)、「ネットワーク」(1976)、「プリンス・オブ・シティ」(1981)、「評決」(1982)、「キングの報酬」「モーニング・アフター」(1986)、「旅立ちの時」(1988)他

・(4月13日)北京で行われた4ヵ国首脳会議に南アフリカ共和国が初参加 経済成長が目覚ましい5ヶ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)がBRICSとされ、世界に占める割合をみると、国土面積で32%、人口で45%で圧倒的な比重を占める
 2008年5月にはその経済規模でG6(日独英米仏伊)の15%に過ぎないが、2025年にはその約半分、2040年ごろにはそれを上回り、2050年には1.5倍の規模になるとの予測
・(4月21日)「沖縄ノート」(大江健三郎著)をめぐる訴訟「集団自決」に旧日本軍が強く関与していたと認定した判決が最高裁で確定
・(5月01日)オバマ米大統領 2001年9・11米同時多発テロの首謀者とされる国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者を殺害したと発表
*題材映画「ゼロ・ダーク・サーティ」(キャスリン・ビグロー2012)
・50~60年代には、100万部の発行部数を誇った仏の全国紙フランス・ソワール紙、2011年には、2万2千部にまで落ち込むなど経営不振から紙面発行を取りやめ、ネットでのニュース配信に完全移行

・(5月18日)100年前のこの日、オーストリア帝国出身の作曲家 グスタフ・マーラー(50)、死す
*題材映画「ベニスに死す」(ルキノ・ヴィスコンティ1971)、「マーラー」(ケン・ラッセル1974)、「グスタフ・マーラー 時を超える旅」(ウォルフガング・レソウスキー1987)、「マーラー 君に捧げるアダージョ」(パーシー/フェリックス・アドロン2010)

・(5月00日)100年前(1910年)の5月、米インディアナ州インディアナポリス・モーター・スピードウェイで第1回「インディ500」開催される F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並び世界3大レースの一つ

・(5月25日)炭鉱記録画家・山本作米衛が描いた筑豊の炭鉱画など(福岡県田川市と福岡県立大学の共同推薦)が、世界記憶遺産に登録

・(5月30日)ドイツ、メルケル政権「2022年までに国内17基すべての原発を閉鎖する」と脱脱脱(!)原発宣言 ドイツ政府(ドイツ社会民主党と緑の党の連立政権)は、2000年に電力4社と国内の原発全廃に合意 しかし、2009年にメルケル政権が成立し、脱原発政策は方向転換 ところが3・11惨事でこの決定は再び履り、2022年までに全廃することになる
*関連映画「シェーナウの想い」(フランク=ディーチェ、ヴェルナー・キーファー2008)

・(6月00日)「小笠原諸島」が世界自然遺産に登録「固有種率の高さ、適応放散による種分化、海洋生物種から陸上生物種への進化等、大陸と一度も陸続きとなったことがない海洋生態系における現在進行中の進化の過程の顕著な見本である」と

・(6月00日)○「トキと暮らす郷づくり」を進める佐渡の里山 ○里山・里海を中心とする農林水産業と一体的に維持・保存されてきた伝統的な農村文化が認められた「能登の里山・里海」が世界農業遺産に認定された

・(7月09日)スーダン共和国の南部10州が、アフリカ大陸54番目の国家、南スーダン共和国として分離独立
*題材映画「ナイルのくちづけ」(アレクサンドラ・シコット・レヴェスク2013)、「戦乱前夜に咲いた花~地球でイチバン新しい国・南スーダン~」(NHK2014)
*現在、世界各地に一定の実態のある独立運動(実効支配を伴う事実上独立した地域)および「亡命政府」が多数ある
○アブハジア~グルジアより独立宣言  アブハジ人とグルジア人の対立から ロシア等が承認
○南オセチア~グルジアより独立宣言  オセット人とグルジア人の対立から ロシア等が承認
○コソボ~セルビアより独立宣言 アルバニア系民族の独立運動
○北キプロス・トルコ共和国~トルコのみ承認 トルコ系とギリシャ系住民の対立
○サハラ・アラブ民主共和国(西サハラ)(亡命政府・一部を実効支配)~大半をモロッコが実効支配
○チベット(中華人民共和国の西蔵自治区他)(亡命政府・実効支配していない)
○東トルキスタン共和国(中華人民共和国の新疆ウイグル自治区)(亡命政府・実効支配していない)
○ナゴルノ・カラバフ共和国~アゼルバイジャンから事実上独立 アルメニア軍が駐留
○パレスチナ(パレスチナ暫定自治政府)~イスラエルから独立宣言
○沿ドニエストル共和国~モルドバより独立宣言 ルーマニア系住民の独立運動
○ソマリア国内・ソマリランド(旧英領ソマリランド)、プントランド、ガルムドゥグ、ジュバランド、新ジュバランド等
○その他

・(7月13日)100年前(1910年)のこの日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのサンタモニカ丘陵のハリウッドヒルズに「ハリウッドサイン」が設置される
・(7月17日)FIFA女子W杯フランクフルト大会で、日本代表・なでしこジャパンが、悲願の初優勝 主将の沢穂希がMVPと得点王に
・(7月22日)「ノルウェー連続テロ事件」オスロ政府庁舎爆破・ウトヤ島銃乱射で77人を殺害
*題材映画「ウトヤ島、7月22日」(エリック・ポッペ2018)
・(7月23日)中国浙江省温州市で中国高速鉄道が脱線、転落し大勢の死傷者が出る大惨事に 当局は車両を壊して現場に埋め、内外で厳しい政府批判が起こる

・(7月24日)100年前(1911年)のこの日、米の探検家ハイラム・ビンガム3世(インディアナ・ジョーンズのモデルとされる)ペルーのインカ遺跡マチュ・ピチュ(ケチュア語で「老いた峰」)発見 ナショナル・ジオグラフィック誌1913年4月号でマチュ・ピチュ特集(クスコの農場主アグスティン・リサラガが ビンガムより9年早い1902年7月14日にマチュ・ピチュを発見していたという新説あり)

・(7月26日)SF作家 小松左京(80)、死す
*原作映画「日本沈没」(森谷司郎、中野昭慶1973・樋口真嗣2006)、「エスパイ」(福田純、中野昭慶1974)、「復活の日」(深作欣二1980)、「さよならジュピター」(橋本幸治、小松左京1984)、「首都消失」(舛田利雄1987)

・(7月31日)「タイ洪水(2011年)」3ヵ月以上続いた今世紀最大といわれる大水害 死者446人、被災者248万人「水量と、被害を受けた人数に関して最悪の洪水」と 世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額の大きさで、「東日本大震災」「阪神大震」「ハリケーン・カトリーナ」に次ぐ史上4位(2011年現在)

・(8月17日)伊の映画監督 グァルティエロ・ヤコペッティ(91)、死す モンド映画というジャンルを築いた
*監督作品「世界残酷物語」(1961)、「続・世界残酷物語」「世界女族物語」(1963)、「さらばアフリカ」(1966)、「ヤコペッティの残酷大陸」(1971)、「ヤコペッティの大残酷」(1974)

・(8月06日)「イギリス暴動」勃発 8月4日ロンドン北部で起きた警官による黒人男性射殺事件を契機にウッドグリーンの暴動からイギリス暴動へ広がる
・(8月21日)100年前(1911年)のこの日、「モナ・リザ盗難事件」イタリア人ビンセンツォ・ペルージャがルーヴル美術館から「奪還」 詩人アポリネール(逮捕・投獄)やピカソも事件への関与が疑われる
・(9月00日)100年前(1911年)の9月、青鞜社が結成され、月刊誌「青鞜」を発行「元始女性は太陽であった」(平塚らいてう)、「吹けよ、あれよ、風よ、嵐よ」(伊藤野枝)、「山の動く日きたる」(与謝野晶子)と
*題材映画「元始女性は太陽であった 平塚らいてうの生涯」(演出:羽田澄子2001)
・(9月08日)アムネスティ・インターナショナル、ヒューマン・ライツ・ウオッチ、FIDHという世界三大人権NGOを中心に、数十の世界規模の組織、団体により「北朝鮮における人道に対する罪を止める国際的な連合」が設立される

・(9月16日)100年前(1911年)のこの日、明治期の日本画家 菱田春草(36)、死す

・(9月25日)スペイン・カタルーニャ・バルセロナで最後の闘牛が開催 動物愛護団体の廃止運動等を受けて300年の歴史に幕
*題材映画「血と砂」(ルーベン・マムーリアン1941)、「真実の瞬間」(フランチェスコ・ロージ1965)、「マノレテ」(メノ・メイエス2007)、「ブランカニエべス」(パブロ・ベルヘル2012)

・(10月11日)滋賀県大津市で中2生が同級生から陰惨ないじめを受け自殺 学校と教育委員会の隠蔽体質が発覚(大津市中2いじめ自殺事件)
 いじめと自殺の因果関係を認めない加害者・学校・教育委員会の対応、「事実認定が難しい」と被害届を受理しない警察・・・
 度重なる「いじめ自殺」事件に、通報等警察力の学校への踏込・第三者調査委員会の設置・刑事告訴という新たないじめへの対応へと進展
第三者調査委員会が「自殺の直接的な原因は、いじめ」との調査結果を公表(2013年1月13日)本事件が誘因となって「いじめ防止対策推進法」が国会で可決

・(10月31日)「世界総人口 70億人を突破」国連人口基金(UNFPA)の2011年版「世界人口白書」で 今世紀末までには「100億人時代」が到来すると予測

・総務省10年秋の国勢調査を公表 日本人の人口が約1億2536万人と1970年以降、初めて減少に転じた 5年間で0.3%減り、人口減社会が明確に また、1世帯あたりの平均人数が2.46人と過去最少となり「弧族化」傾向が顕著に
・合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むとされる子供の数)が1.39で回復ペースは頭打ち 厚労省の調査では夫が休日に6時間以上育児参加する家庭では、2人目以降が生まれる割合が全くしない家庭の7倍に
・年収200万円以下の給与所得者 給与所得者4552万人の内 1045万人で全体の22.9%、特に女性は42.7%にのぼる「ワーキングプア」の増大が社会問題に
・国立社会保障・人口問題研究所 勤労世代(20~64歳)の単身女性の3人に1人(母子世帯では57%)が「貧困」と分析「売春で生き延びるしかなかったシングルマザー 幼児を残し自殺」等の実態が明らかに 

・(11月11日)「新世界七不思議財団」、世界中からの投票により「新・世界七不思議 自然版」を発表 ○アマゾン川と熱帯雨林 ○ベトナムのハロン湾 ○アルゼンチン・ブラジルのイグアスの滝 ○韓国の済州島 ○インドネシアのコモド島 ○フィリピンのプエルト・プリンセサ地底河川  ○南アフリカのテーブルマウンテン
・CNNが、「CNN Natural Wonders」 (1997年11月11日)発表 ○米のグランド・キャニオン ○オーストラリアのグレート・バリア・リーフ ○ブラジルのリオデジャネイロの港 ○ネパール・チベット自治区のエベレスト ○オーロラ ○メキシコのパリクティン火山 ○ジンバブエ・ザンビアのヴィクトリアの滝 (「世界の自然七不思議」は、他にも様々ある)

・(11月15日)「GNH」(国民総幸福)を提唱しているブータン・ワンチュク国王夫妻来日
*関連映画「ザ・カップ 夢のアンテナ」(ケンツェ・ノルブ1999)、「旅人と魔術師」(Khyentse Norbu 2003)、「思いを運ぶ手紙」(Ugyen Wangdi2004)、「ブータン:幸福への中道を行く」(Tom Vendetti2007)、「happyしあわせを探すあなたへ」(ロコ・ベリッチ2012)、「シャングリラの難民~幸福の国を追われて~」(ドリア・ブラマンテ2013)、「ゲンボとタシの夢見るブータン」(アルム・パッタライ、ドロッチャ・ズルボー2017)

・(11月27日)英の映画監督 ケン・ラッセル(84)、死す
*監督作品「恋する女たち」(1969)、「肉体の悪魔」(1971)、「恋人たちの曲 悲愴」(1972)、「Tommy トミー」(1976)、「バレンチノ」(1978)、「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」(1981)、「クライム・オブ・パッション」(1985)、「マーラー」「狂えるメサイア」「サロメ」(1987)、「白蛇伝説」(1989)、「ボンデージ」(1992)、「逆転無罪」(1994)他

・(12月14日)100年前(1910年)のこの日、ノルウェイの探検家 ロアール・アムンセン、探検隊を率いて人類初の南極点到達に成功 1926年には、飛行船で北極点に到達 同行者のオスカー・ウィスチングと共に人類史上初めて両極点に到達

・(12月20日)映画監督 森田芳光(61)、死す
*監督作品「の・ようなもの」(1981)、「家族ゲーム」(1983)、「ときめきに死す」(1984)、「それから」(1985)、「そろばんずく」(1986)、「キッチン」(1989)、「(ハル)」(1996)、「失楽園」(1997)、「39 刑法第三十九条」(1999)、「阿修羅のごとく」(2003)、「海猫」(2004)、「間宮兄弟」(2006)、「椿三十郎」(2007)、「僕達急行A列車で行こう」(2012)他

・「トラウマ映画館」(町山智浩)が出版される(2011)
 
(26作品を紹介)①「バニー・レークは行方不明」(オットー・プレミンジャー1966)②「傷だらけのアイドル」(ピーター・ワトキンス1967)③「裸のジャングル」(コーネル・ワイルド1966)④「肉体の悪魔」(クロード・オータン=ララ1947)⑤「尼僧ヨアンナ」(イエジー・カワレロウィッチ1960)⑥「不意打ち」(ウォルター・グローマン1964)⑦「愛と憎しみの伝説」(フランク・ペリー1981)⑧「悪い種子」(マーヴィン・ルロイ1956)⑨「恐怖の足跡」(ハーク・ハーヴェイ1962)⑩「コンバット 恐怖の人間狩り」(ハーヴェイ・ハート1976)⑪「早春」(イエジー・スコリモフスキ1970)⑫「追想」(アナトール・リトヴァク1956)⑬「戦慄!昆虫パニック」(ソウル・バス1973)⑭「去年の夏」(フランク・ペリー1969)⑮「不思議な世界」(リチャード・レスター1969)⑯「マンディンゴ」(リチャード・フライシャー1975)⑰「ロリ・マドンナ戦争」(リチャード・C・サラフィアン1973)⑱「ある戦慄」(ラリー・ピアース1967)⑲「わが青春のマリアンヌ」(ジュリアン・デュヴィヴィエ1955)⑳「妖精たちの森」(マイケル・ウィナー1971)㉑「かもめの城」(ジョン・ギラーミン1965)㉒「かわいい毒草」(ノエル・ブラック1968)㉓「マドモアゼル」(トニー・リチャードソン1966)㉔「質屋」(シドニー・ルメット1964)㉕「眼には眼を」(アンドレ・カイヤット1957)㉖「愛すれど心さびしく」(ロバート・エリス・ミラー1968)

・今年の漢字は「絆」、流行語大賞は「なでしこジャパン」
・第68回ヴェネツィア映画祭金獅子賞「ファウスト」(アレクサンドル・ソクーロフ)
・第64回カンヌ映画祭パルム・ドール「ツリー・オブ・ライフ」(テレンス・マリック)
・第62回ベルリン映画祭金熊賞「塀の中のジュリアス・シーザー」(パオロ/ヴィットリオ・タヴィアー)
・第85回キネマ旬報ベストワン「一枚のハガキ」(新藤兼人)、「ゴーストライター」(ロマン・ポランスキー)
・第84回アカデミー作品賞「アーティスト」(ミシェル・アザナヴィシウス)、外国語映画賞「別離」(アスガル・ファルハーディー)
・第53回グラミー賞最優秀アルバム賞「The Suburbs(ザ・サバーブス)」(アーケード・ファイア)
・スウェーデンの詩人、トーマス・トランストロンメルがノーベル文学賞受賞
・イエメンの人権活動家カルマン、リベリアの平和活動家ボウイー、同国のサーリーフ大統領の3女性がノーベル平和賞を受賞